Firewall as a Service

FWaaSとは

FWaaS(Firewall as a Service)は、これまで拠点ごとに設置していたファイアウォール(通信の出入りを制御する仕組み)をクラウドサービスとして提供するものです。拠点に機器を置かず、すべての通信をクラウド上で一元的に守ります。SASEの構成要素のひとつです。

Basics

FWaaSの基本

ファイアウォールは、外部からの不正な通信を防ぎ、内部から外への通信を制御する「防火壁」です。従来は本社や各拠点に物理的な機器を設置していましたが、次のような課題がありました。

  • 拠点ごとに機器が必要。導入・保守のコストと手間がかかる
  • 設定がバラバラになりやすく、拠点間でルールが揃わない
  • 社外勤務者は対象外。自宅などからの通信は守られない

FWaaSは、これらをクラウドに集約します。どの拠点・どの社員の通信も同じファイアウォールを通り、同じルールで守られます。機器の保守や更新もサービス提供者が行うため、運用負担が軽くなります。

Image

図でイメージする

拠点ごとの機器をなくし、すべての拠点・社員の通信をクラウド上のファイアウォールに集約します。

本社 支店 在宅勤務 FWaaS クラウド集約 インターネット 全拠点・在宅の通信をFWaaSに集約し、同じルールで検査
Visual Guide

イラストで理解するFWaaS

専門用語が苦手な方向けに、FWaaSの考え方を3つの図で説明します。

図解

たとえ話:拠点ごとの守衛をクラウドに集約

本社 支店 在宅 クラウドFW FWaaS インターネット
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拠点ごとに置いていたファイアウォール(守衛)をクラウドの1か所に集約し、全拠点・在宅を同じルールで守る。

図解

ビフォー/アフター:機器の分散からクラウド集約へ

従来(拠点ごとに機器) FWaaS 本社 支店 在宅 FW機器A FW機器B 在宅は対象外 機器も設定もバラバラ。在宅は守れない。 本社 支店 在宅 クラウドFW 1つに集約。全員が同じルールで守られる。
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従来は拠点ごとに別々のファイアウォール機器を置き、設定もバラバラで在宅は対象外でした。FWaaSはクラウドの1つに集約し、全員を同じルールで守ります。

図解

ステップで理解:通信が守られる流れ

1 各拠点・在宅 どこからでも通信 2 クラウドFWに集約 1か所にまとめる 3 同じルールで検査 許可/ブロック 4 安全な通信だけ 通す 許可
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各拠点・在宅からの通信をクラウドFWに集め、同じルールで検査して、安全な通信だけを通します。

Pros

メリット

  • 拠点ごとの機器が不要になり、導入・保守の負担が減る
  • 全拠点・全社員に統一ルールを適用できる
  • 社外勤務の通信も同じ基準で保護できる
  • 機器の更新・保守をサービス側が実施
  • 利用規模に応じて柔軟に拡張できる
Cons

デメリット・注意点

  • !インターネット回線の品質・安定性に依存する
  • !既存の物理機器からの移行に計画が必要
  • !特殊な社内通信は個別の設計が要ることがある
  • !利用量・規模に応じた月額コストが発生する
How to Start

導入の流れ(一般的な進め方)

既存のファイアウォールと並行運用しながら、段階的に移すのが現実的です。

STEP 1PROCESS
現状の通信ルールの棚卸し 既存ファイアウォールの設定(許可・拒否ルール)と拠点構成を整理します。
ルール棚卸し
STEP 2PROCESS
クラウド側ルールの設計 既存ルールをFWaaS上で再構成し、拠点間で統一できる形に整理します。
ルール設計
STEP 3PROCESS
一部拠点で試験導入 影響の小さい拠点から切り替え、業務への影響を確認します。既存機器と並行運用します。
試験並行運用
STEP 4PROCESS
全拠点へ展開 問題がなければ全拠点・在宅勤務者へ広げ、既存機器を順次撤去します。
全拠点展開
STEP 5PROCESS
運用・監視 通信ログを監視し、ルールの過不足を定期的に見直します。
監視定期見直し
Model Case

中堅企業での導入イメージ

よくいただくご相談をもとにした想定モデルケースです。実際の進め方や効果は環境により異なります。

Case

従業員 約800名・複数拠点の卸売業

課題:本社と多数の拠点にそれぞれファイアウォール機器があり、保守と設定がバラバラ。機器の老朽化で更新時期が一斉に迫り、台数も多くコストがかさむ。在宅勤務者は保護対象外。

既存環境:拠点ごとに別メーカーの物理ファイアウォール。

導入前 本社 拠点 在宅勤務 FW機器A FW機器B FW機器C 拠点ごとに機器がバラバラ。保守と設定が煩雑 導入後 本社 拠点 在宅勤務 FWaaS インターネット FWaaSに集約し、全拠点を同じルールで防御
  • 1各拠点の通信ルールを棚卸しし、共通ルールに整理
  • 2FWaaSにルールを集約し、まず影響の小さい拠点で試験導入
  • 3問題がないことを確認して全拠点・在宅勤務者へ展開
  • 4老朽化した多数の物理機器を順次撤去

効果:多拠点ぶんの機器保守が不要になり運用が大きく軽くなった。全拠点・在宅で同じルールが適用され、一斉更新で見込まれた機器更新コストも削減できた。

※ 上記は想定モデルケースです。実際の構成・効果はお客様の環境により異なります。

FAQ

よくある質問

  • QFWaaSとは何ですか?
    FWaaS(Firewall as a Service)は、これまで拠点ごとに設置していたファイアウォールをクラウドサービスとして提供するものです。拠点に機器を置かず、すべての通信をクラウド上で一元的に守ります。SASEの構成要素のひとつです。
  • Q従来の拠点設置型ファイアウォールと何が違いますか?
    従来は本社や各拠点に物理機器を設置するため、機器の導入・保守コストがかかり設定もバラバラになりがちでした。FWaaSはこれらをクラウドに集約し、どの拠点・どの社員の通信も同じファイアウォールを通り、同じルールで守られます。
  • Q複数拠点や在宅勤務者にも対応できますか?
    はい。全拠点・全社員に統一ルールを適用でき、従来は対象外になりがちだった社外勤務の通信も同じ基準で保護できます。機器の保守や更新もサービス提供者が行うため、運用負担が軽くなります。
  • Q中堅企業でも導入できますか?
    導入できます。既存のファイアウォールと並行運用しながら、影響の小さい拠点から段階的に移していくのが現実的な進め方です。利用規模に応じて柔軟に拡張できます。
  • Qデメリットや注意点はありますか?
    通信をクラウドに集約するため、インターネット回線の品質・安定性に依存します。また既存の物理機器からの移行には計画が必要で、利用量・規模に応じた月額コストが発生します。

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